良いケトン体と悪いケトン体について~インスリン抵抗性が鍵~

マニアックな知識がほしいですか?
 
それでは、糖尿病についてのマニアックな知識を一つ。
 
悪いケトン体の話。
 
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私は長年看護師をしていますが、理解するのに何年も時間がかかったことが一つ有ります。
 
 
糖尿病が悪いと、血糖値がもちろんすごく上がるのですが、血糖値が限界まで上がるとケトン体が出て「激やせモード」に入ります。
 
 
食べても食べても体重が減りだします。
 
 
 
短期間で急に体重が落ち、体がだるく疲れやすい、喉が乾くというのは糖尿病の急性増悪の典型的なパターンです。
 
 
尿ケトンは+++
試験紙は真紫!
ケトーシス。こうなると、もう入院ですね。
 
 
こんな人をたくさん見てきたので、ケトン体は、血糖値が高くなりすぎた時にでるもんだとばかり初めの頃は思っていました。
 
 
でも不思議に思いませんか。
 
 
 
 
血糖値が高くなるのになんで痩せるんでしょうか。
 
 
 
ブドウ糖が余ると、脂肪細胞に取り込まれます。
理論上は太るはずです。
 
 
それに、糖質制限をして、身体の中のブドウ糖が少なくならないとケトン体はそもそも出ないはずです。
 
 
 
ブドウ糖は沢山ある。
なのに、ケトン体は出る、
そして痩せる。
 
 
さあ、皆さん、考えてみましょう。
 
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かくいう私も、
この現象が論理的に説明できるようになったのは最近です。
 
 
この現象を説明するキーワードは、
 
【インスリン抵抗性】ですね。
 
 
まずは、インスリン抵抗性を理解しましょう。
 
 
インスリン抵抗性をわかりやすく言えば、
インフレににてます。
 
インフレがわからない…?(笑)
 
 
 
インフレとは、物価の価値が上がり、逆に貨幣価値が下がることです。
 
 
お金の価値が、下がる。
 
 
これを、命令の質が下がる、ということに置き換えます。
 
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インスリンが、細胞の中に
ブドウ糖を取り込んでくれ!
と命令を出しても、今までその命令で素直に動いていた細胞が、いう事を聞かなくなるわけです。
 
ブドウ糖を取り込んでくれなくなるのです。
 
 
だから、ブドウ糖は余ります。
 
 
インスリンからしたら、
『まじかよ…どうすんのよ…このブドウ糖…』てとこですよね。
 
 
でも細胞からしたら、
 
 
『あんた、最近自分の顔、鏡でみたことある?
やつれて、血色も悪くて、全然冴えないんだけど。そんなあんたのいう事なんて、聞かないわ。
仕事してほしかったら、もっと若くてプリプリしたイケメン連れてきなさい』
 
って感じでしょうか。
 
インスリンは出ているけど、効きが悪い。
というのは、こういうわけで、
 
インスリンの質が悪くなる現象です。
 
これが、
 
インスリン抵抗性。
 
 
 
本体が高糖質な食生活を改めず、
のどが渇くからとジュースばかり飲み、更に身体にブドウ糖が有り余りすぎる状態になると、
 
 
膵臓は大変な重労働を強いられます。
 
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インスリンを短時間で大量に出さなければならなくなります。
 
そりゃ、仕事もになりますよ。
 
 
雑に作ったインスリンですから、質も悪い。
だから、細胞もいう事を聞いてくれない!というわけ。
 
 
 
インスリン抵抗性が理解できたら、次は、
何故ケトン体ができるかです。
 
 
これは、細胞がブドウ糖の取り込み命令を拒否したことに由来します。
 
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もう、ブドウ糖は飽きた!
他のもんくれ!
 
 
 
 
という感じでしょうか。
理解できます。
細胞だって人間です(笑)
 
 
毎日限界までブドウ糖ばかり食わされたら、そりゃ、飽きますよ。
 
 
私ゃ、ブドウ糖じゃなくてもいいもん、だって。だから、別のもん(ケトン体)よこせ。
 
 
細胞の声が聞こえてきませんか?
 
 
 
細胞が利用できるエネルギー源はブドウ糖だけじゃなくて、二つあります。
 
 
 
◉ブドウ糖
◉ケトン体
 
 
 
そんなわけで、
身体はブドウ糖が沢山あるのに、使ってくれないので、しょうがなくケトン体をつくります。
 
 
脂肪を燃やして。
 
 
このしょうがなく、というのが、悪いケトン体の特徴。
 
 
 
悪いケトン体が出るのは、絶望的な高血糖の時。
だけではなく、
 
絶食してるとき、すなわち、
 
タンパク質も脂質もブドウ糖もなんも入ってこない時もでます。
 
 
妊娠中のつわりや、嘔吐下痢で食べ物を身体が受け付けない状態の時は、
 
一定ラインを超えたらケトン体がでるのですが、
 
これも悪いケトン体。
 
 
何にも入ってこないから、仕方なく脂肪をもやすしかなくなるのです。
 
 
よいケトン体と悪いケトン体を見分ける、
しろうとさんでも一発でわかる、よい方法があります!
 
 
それは、
◉超キツイか、
◉超快適か。
 
これです!
 
 
同じケトン体+++でも、
 
 
超キツければそれは悪いケトン体
超快適であれば、それは良いケトン体です。
 
 
 
超快適、超キツイ!かは、『細胞の声』だと思って下さい。
 
 
自分が望む、エネルギーが満ちてるか、
エネルギーが足りない。もしくは不平不満が多いかです。
 
 
病的なケトーシスと、
健康なケトーシスの違いが、わかりましたか?
 
 
 
 
病的なケトーシス
→ベリーアンハッピーバイオレット…
 
健康なケトーシス
→ハッピーバイオレット♡
 
 
 
正しい糖質制限をした時にでるケトン体によりケトーシスになった場合、それは生理的ケトーシスといい、基準値の10倍ケトン体があっても、全然平気です。
 
 
 
むしろ、快適、快調。
 
それは、60兆の細胞の声、なんですね。
 
Mary & Gabriel
 
 
医療者がケトーシスを怖がるのは、悪いケトーシスしか見た事がないからです。
 
 
良いケトーシスで快適に生きてる人を見たことがないからです。
 
 
だって、少ないもの。
ケトン体が上手に、1000以上出せてる人。
 
 
この心地よさばっかりは、体験してみないとわかりません。
 
 
はっきりいって、ハマりますよ。
 
 
わからないー!まだ尿ケトンすらうっすらバイオレットにしかならないーって人は。
 
 
甘いわけです。
 
よい脂質についての理解も足りなければ、実際の摂取量も足りないというわけです。
 
 
 
痩せたければ、脂肪を沢山摂りなさい。
に加えて、GAGAも一つ名言を残そうかな。
 
 
 
 
『未体験ゾーンの、健康を味わいたければ、
よい脂肪を勉強して、良い脂肪を沢山摂りなさい』
 
 
 
 
 
 
 

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ABOUTこの記事をかいた人

■略歴 1977年11月28日宮崎県宮崎市生まれ。宮崎市在住、3児の母。看護師。 糖質制限に出会いその効果を実感し、糖質制限にどっぷりはまる。 その魅力をかみ砕いて、よりわかりやすく、多くの方に伝えることに使命感を感じ、2015年4月に熱血ナースMrs.GAGAとしてブログを開始。テンポよく、楽しく読める記事に「おもしろい」「わかりやすい」「ためになる」と好評。 ■著書 『糖質オフのススメ!』(2016年10月発売)(2017年1月1日時点で5000冊完売) ■主な講演テーマ  糖質制限初級編  糖質制限中級編  一日集中熱血講座