がんと食事栄養療法③~糖質制限でがんに勝つ!~




3.     糖質制限でがん細胞を選択的に攻撃できる

 

がん細胞は通常細胞に比べて3~8倍ブドウ糖を多く取り込みます。悪性度が高ければ高いほど、多く取り込んでいます。

 

がん細胞にはミトコンドリア機能異常があり、脂質をエネルギーにしにくい状態があります。

 

この性質を利用すると、食事からの糖質摂取を限りなく制限することでがん細胞だけ選択的に兵糧攻めにすることができるのでは?という戦法が導き出されます。

 

だからと言って大事なエネルギー源である糖質をそんなに極端に控えて、本当に大丈夫なのかと思う方は多いと思います。

 

結論から言うと大丈夫です。

 

正常細胞はミトコンドリアが正常に機能しますので脂質代謝が問題なく利用できます。 この点について説明します。

 

①     エネルギー源となる栄養素は2つある

エネルギーというと糖質が有名ですが、人間は2つのエネルギー源を利用できます。

1つは糖質由来のブドウ糖エネルギー、もう1つは脂質由来のエネルギーです。どちらも、アセチルCoAとなりエネルギー(ATP)になるので、正常細胞はどちらのエネルギー源でも問題ありません。

 

ただし、例外があり、赤血球はミトコンドリアを持たないためブドウ糖しかエネルギー源にできません。同様に肝細胞もブドウ糖しかエネルギー源にできません。

 

②肝臓の糖新生作用で、身体に必要なブドウ糖は供給できる仕組みがある。

ブドウ糖しかエネルギー源にできない細胞のために、人間たんぱく質や脂質、乳酸や脂質、乳酸からブドウ糖を体内で作り出すことができる機能がきちんと備わっています。

 

糖質以外の栄養素、すなわちたんぱく質や脂質、乳酸からブドウ糖を生み出すこと働きのことを「糖新生」といい、その機能は肝臓が担っています。糖新生という機能があるおかげで、糖質を極端に制限しても異常な低血糖になることはありません。

 

※肝硬変や著しい肝機能異常などの疾患がある方は除く

 

③     難治性てんかんの治療や、GLUT1欠損症で実際に応用されている

 

断糖し、主なエネルギー供給を脂質由来のエネルギーに切り替える治療は難治性てんかんの発作を抑制したりGLUT1欠損症などの治療に有効だとして古くはヒポクラテスの時代から行われていて、現代ではその安全性もほぼ確立しています。

 

脂肪:非脂肪(糖質+たんぱく質)が3~4:1といった、超高脂肪、超低糖質食でも患者は問題なく日常生活を送っています。

 

この食事は「ケトン食」と呼ばれています。

 

 

このように、人間はほとんど糖質を摂取しなくても元来当たり前に生きていけることははっきりしています。

 

そこで実際に、臨床でケトン食をがん治療に応用した研究が大阪大学の研究チームにより2015年10月のがん学会で行われました。

 

この研究は2013年2月から「非小細胞肺がん4期の患者さん」を対象に行われているものです

「肺がん患者におけるケトン食の有用性と安全性についての検討」

(詳細はこちらからhttp://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3579.html?sp

4期の肺がんの生存中央値が8~10か月であるのに対し、ケトン食が継続できた3名は32か月、26か月、20か月と延長できており(学会発表時点)今までになかった、大きな効果を上げています(臨床研究は現在も追跡中です)

また、熊本大学でも、現在、難治性脳疾患に対するケトン食での治療アプローチが研究されています。

 

ケトン食のがん治療における有用性、安全性について今後の発展が期待されます。

また、H28年に多摩南部地域病院の古川健司医師を中心とした研究グループが発表した論文もとても注目されています。

「ステージ4進行再発大腸がん、乳がんに対し蛋白質とEPAを強化した糖質制限食によるQLL改善に関する臨床研究」

(詳細はこちらからhttp://www.blh.co.jp/blog/2016/08/-2811019-qol-16.php

この研究では末期がん患者さんの病勢コントロール率は83%と驚異的な効果を上げており、症例数、研究期間がさらに充実し今後どのようなインパクトを学会にもたらすのか大きな期待が寄せられています。

 

 



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