みなさん、こんにちは。アマゾン ウェブ サービス ジャパン、シニアエバンジェリストの亀田です。
大阪リージョンに4つのアップデートがありましたのでお知らせいたします。今回のアップデートで新たに使えるようになったサービスは、AWS Transit Gateway のリージョン間Peering、Amazon DynamoDB Global Tables、 AWS DataSync です。
AWS Transit Gateway リージョン間Peering
Transit Gateway は、Amazon VPC、プレミスネットワークを中央ハブとして機能する単一のゲートウェイに接続することで、クラウドルーターとして機能するサービスで、ネットワークを簡素化します。リージョン間を結ぶGlobalネットワークを構成する場合、従来のVPC同士のフルメッシュPeering ではなく、Transit Gateway 同士を結ぶ Peeringを使うことで、そのネットワークトポロジを簡素化させ、運用管理効率を向上させることができます。2021年4月に Transit Gatewayは大阪リージョンに対応していましたが、リージョン間のPeeringにはまだ未対応でした。このアップデートにより別リージョンのTransit GatewayとのPeeringが可能になりました。
設定方法などはこちらにありますので合わせてご覧ください。
Amazon DynamoDB Global Tables
DynamoDB Global Tablesは、大規模なグローバルアプリケーションのローカルでの高速な読み取りおよび書き込みパフォーマンスを実現する、フルマネージドのマルチリージョン、マルチアクティブの構成を実現します。グローバルテーブルは、選択されたAWS リージョン全体にわたって DynamoDB テーブルを自動的にレプリケートします。
グローバルテーブルを使用することで、リージョン間のデータのレプリケーション作業が自動化され、例えば、1つのリージョン全体の隔絶や不具合が万一発生した場合でも、アプリケーションを可用性が高い状態に維持できます。
使い方は簡単です。既存のDynamoDB テーブルに対してDynamoDB Streamsを有効化し、「リージョンの追加」ボタンを押せば、レプリカテーブルが別のリージョンに作成されます。
AWS Data Sync
DataSync は、オンプレミスストレージシステムと AWS ストレージサービス間、または、 AWS ストレージサービス間でのデータの移動を簡素化、自動化、および高速化するオンラインデータ転送サービスです。分析や処理を目的としてクラウドにデータを転送したり、オンプレミスのストレージ容量を解放するためにデータをアーカイブし、ビジネス継続性を確保する目的で AWS にデータを複製したりできます。従来データ転送処理業務にまつわり発生していた、スクリプトの作成、メンテナンス、モニタリング、およびトラブルシューティングなどの作業が排除されるか、自動的に処理されるようになります。転送中のデータの暗号化、転送中および保存中のデータ整合性検証などの組み込みのセキュリティ機能が合わせて提供され、ネットワーク帯域幅の使用を最適化し、ネットワーク接続の障害からの自動的な回復機能も備わっています。
DataSync は、ネットワークファイルシステム (NFS) 共有、Server Message Block (SMB) 共有、セルフマネージドオブジェクトストレージ、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) バケット、Amazon Elastic File System (Amazon EFS) ファイルシステム、そして Amazon FSx for Windows ファイルサーバーファイルシステムの間でデータをコピーできます。
データ同期対象にオンプレミスを選択した場合、Agentが必要となります。対応Agentは以下の通りです。
AWS Lambda のサイズ拡張
大阪リージョンでは当初よりLambdaはご利用可能でしたが、今回のアップデートにより、最大10,240 MB(10 GB)のメモリでLambda関数をプロビジョニングできるようになりました。Lambdaはプロビジョニングされたメモリの量に比例してCPUパワーを割り当てるため、このアップデートにより、お客様は最大6つのvCPUにアクセスできるようになりました。機械学習、モデリング、ゲノミクス、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)アプリケーション等大量のコンピュートリソースを必要とするワークロードにご利用いただけます。
– シニアエバンジェリスト 亀田