Microsoftが2020年2月、3つの認定資格を終了すると発表した時、複雑なオンプレミスサーバー技術を学び、経験を積んできた人々は不満に感じたかもしれない。同社は、「マイクロソフト認定ソリューションアソシエイト」(MCSA:Microsoft Certified Solutions Associate)と「マイクロソフト認定ソリューションデベロッパー」(MCSD:Microsoft Certified Solutions Developer)、「マイクロソフト認定ソリューションエキスパート」(MCSE:Microsoft Certified Solutions Expert)を終了し、認定資格を「Azure」や「Microsoft 365」、人工知能(AI)、「Dynamics 365」などのクラウドサービスを重視するものにシフトさせる計画だった。しかし、そのような変更により、相当数の「Windows Server」専門家が自身のサーバーに関する知識を証明する手段の多くを失う形となった。
提供:Microsoft同社は米国時間9月16日、Windows Serverに関する新しい認定資格「Windows Server Hybrid Administrator Associate」を導入すると発表した。「クラウド以外の道筋は断つ」というような極端な方針を覆したようだ。Microsoftによると、2つの新しいベータ試験の受験者を募集中だ。資格を取得するには、この2つの試験に合格する必要がある。
同社は、この新しい認定資格に関する計画を、「Windows Server 2022」に焦点を当てたオンラインイベント「Windows Server Summit」で明らかにした。
MicrosoftはWindows Server 2022について、真にハイブリッド製品として設計された初のバージョンだと考えていると述べた。同社は、「Azure Arc」「Azure Security Center」「Azure Sentinel」「Azure Monitor」を、一定レベルの成熟度と機能性に達したAzureのハイブリッド技術だと考えており、「Windows Server Hybrid Administrator」としての役割を担う人々が、実環境で日常的に使用する可能性が高いものとなっているとみている。
Windows Server Hybrid Administrator Associateの資格取得を目指す人のために、以下の2つの試験が導入される。
これらの試験は、コンピュート、アイデンティティー、ストレージ、ネットワーキング、管理、セキュリティ、移行、高可用性、災害復旧、監視、トラブルシューティングに重点を置く。また同社は、ハイブリッド環境で業務を行う能力を重視しているため、これら全ての分野でAzureサービスが果たす役割も取り上げる。
試験は2021年12月に公開される。IT担当者は試験の詳細を確認したり、用意されているスタディガイドで受験の準備を開始できる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。