次期「Windows」に関心を寄せる人々の最大の疑問の1つは、Microsoftがいつどのようにして、同社のアプリストアである「Microsoft Store」を刷新する計画なのかということだ。Microsoftは米国時間6月24日、その計画を明らかにした。
提供:MicrosoftMicrosoft Storeは、ユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)アプリだ。したがって、「Windows 11」そのものとは独立したアップデートが可能であり、それが予定されている。新しいStoreアプリは、「Windows 10」とWindows 11の全ユーザーを対象に2021年秋に提供される。「Windows Insider」のテスト参加者には、新しいStoreのプレビュービルドが来週提供されるはずだ。
Storeは、アプリ、エンターテインメントコンテンツ、ゲームを提供する場所であることに変わりはないが、Microsoftはそのルックアンドフィールを更新する。新しいStoreで、開発者はWin32/64やその他の新しい種類のアプリを含めることができるようになるため、Microsoft自体も「Office」「Edge」「Visual Studio」をStoreに追加するという。新しいStoreには、プログレッシブウェブアプリ(PWA)も追加される予定だ。
開発者にとって、最も大きく、そしておそらく喜ばしいのは、収益配分モデルに関する変更点だろう。Microsoftのコマースプラットフォームを利用する開発者は、これまでどおり収益の85%を受け取る(残り15%はMicrosoftが徴収する)。PCゲームについては、8月1日からその配分が88対12に変更される。一方、独自またはサードパーティーのコマースプラットフォームをアプリ内で利用する開発者は、収益の100%を受け取ることができる。開発者は、独自のコンテンツ配信ネットワーク上で自分のアプリをホストしてアップデートすることができるようになる。
Microsoftの最高製品責任者を務めるPanos Panay氏のデモによると、「Android」アプリは、Microsoft Store内に配置される「Amazon Appstore」で提供され、Intelのブリッジ技術「Intel Bridge Technology」を介して利用可能となるようだ。多くのWindowsユーザーから、Androidアプリ(特に一部のコンシューマーアプリ)をWindowsで利用したいという要望が寄せられていた。
Intel Bridge Technologyは、モバイルアプリのPC上での実行を可能にする。IntelとMicrosoftは、「最高のマルチモニターエクスペリエンス」を得るために「Windows Snap」と「Thunderbolt 4」を推奨している。IntelはBridge Technologyについて、「x86ベースの端末上でのアプリのネイティブ実行を可能にする、ランタイムポストコンパイラー」と説明している。
新しいMicrosoft Storeは、ユーザーがWindows 10またはWindows 11をアップグレードした際に提供される予定だ。ユーザーには、自分のPCに対するこの無償アップグレードのテストと検証の完了を知らせる通知が届くという。または「Windows Update」によって、アップグレードが利用可能かどうかを確認することも可能だと同社は述べた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。