国立美術館のクラウドファンディング第3弾
文化庁独立行政法人国立美術館(本部:東京都千代田区)は2021年12月1日より、クラウドファンディング「国立映画アーカイブ 磁気テープの映画遺産を救え!『わが映画人生』デジタルファイル化プロジェクト」をスタートします。日本映画監督協会の協力を得て実施する本プロジェクトでは、日本映画史上、唯一無二の“映画監督による映画監督のインタビュー映画”シリーズ『わが映画人生』のデジタルファイル化を実施し、この映画を後世に確実に遺し、みなさまに鑑賞いただける機会の拡充を目指します。受付期間は2022年3月31日まで、目標金額は5,000,000円です。・危機に直面する磁気テープ1980年代から家庭や学校、職場に広く普及した磁気テープのビデオは、映画をはじめ、メディアアートやインタビュー、ホームムービーなど、私たちの貴重な記録や表現を支えてきました。そのビデオ映像は、2025年までにデジタルファイル化されなければ、永遠に失われかねない――という警告(*)を、ユネスコが発しています。*「マグネティック・テープ・アラート」:再生機の保守サービスの完全終了(2023年3月)、技術者の減少、キャリアの経年劣化などから、世界中でテープの再生ができなくなるという警告。・日本映画の歴史を語る史上、唯一無二の映画『わが映画人生』『わが映画人生』は、日本映画の歴史を築いてきた錚々たるメンバーの監督たちに、後輩の監督たちがその映画人生を聞いていくインタビュー映画シリーズです。日本映画監督協会50周年を機に、「先輩監督の貴重な証言をビデオテープにおさめ、監督協会に永久保存する」企画を立て、第一線の監督たちが自らの手で製作を開始した作品です。1988年から 2020年2月末までに173篇が製作され、そのうちの7割近くが撮影から完成原版までビデオテープで作られました(残りは近年のデータファイル形式による製作)。日本映画史、産業史、オーラル・ヒストリーとしても貴重なビデオテープ原版で唯一無二の映画遺産です。・失われゆく貴重な映画遺産を後世に伝えるプロジェクト映画の保存・研究・公開を活動の柱とする国立映画アーカイブは、『わが映画人生』を初の磁気テープコレクションとして受け入れ、この映画を後世まで確実に伝えられるよう、国立美術館のクラウドファンディングを通して一刻も早いデジタルファイル化の完遂を目指します。本プロジェクトでは、『わが映画人生』の現存するビデオテープ完成原版約110篇のデジタルファイル化を実施し、より多くの方に映画への理解を深めていただけるよう、本作の上映会や、図書館等で閲覧可能なDVDの作成・提供などを予定しています。この貴重な映画遺産の救出活動に、皆様のご参加・ご支援をいただけましたら幸いです。
【タイトル】国立美術館のクラウドファンディング第3弾 国立映画アーカイブ 磁気テープの映画遺産を救え!『わが映画人生』デジタルファイル化プロジェクト【協力】日本映画監督協会【目標達成金額】5,000,000円【期間】2021年12月1日(水)から2022年3月31日(木)までの121日間【支援方法】国立美術館のクラウドファンディングサイト内専用フォームに必要事項を入力し、お申し込みください。支援金のお支払いはオンラインでのクレジットカード決済、または、郵便局・ゆうちょ銀行の窓口・ATMからのお振込みをお選びいただけます。*独立行政法人国立美術館へのご支援に対しては、税制上の優遇措置がございます。【ウェブサイト】https://crowdfunding.artmuseums.go.jp/【支援コース】支援額は3,000円・5,000円・10,000円・30,000円・50,000円・100,000円・300,000円・500,000円・1,000,000円の9コース。エンドロールへのお名前掲示や国立映画アーカイブ展示室年間パス、普段は入ることのできない国立映画アーカイブのバックヤードツアー、オリジナルグッズなどの記念品をお渡しします。【『わが映画人生』デジタルファイル化対象作品】監督×インタビュアー(一部):佐々木康×深作欣二・高峰三枝子、大庭秀雄×大島渚、吉村公三郎×柿田清二、本多猪四郎×坂野義光、谷口千吉×岡本喜八、犬塚稔×鈴木清順、黒澤明×大島渚、野村芳太郎×山田洋次・川又昻、市川崑×森遊机、今村昌平×武重邦夫・紅谷愃一、山田洋次×宮崎晃・仲倉重郎・阿部勉、鈴木清順×武田一成・葛生雅美…など*完成原版ビデオテープ約110篇のリスト等、詳細はウェブサイトをご覧ください。人名表記は、日本映画監督協会の資料に準じています。 国立映画アーカイブ(英語名称:National Film Archive of Japan)は、日本で唯一の国立映画専門機関。映画の保存・研究・公開を通して映画文化の振興をはかっています。京橋本館ではさまざまな上映企画や展覧会を行っており、映画専門の図書室もございます。3つの映画保存棟を有する相模原分館では、8万本以上の映画フィルムを保存しています。 国立美術館を応援してくださる多くの皆さまと「来館者と美術館」という関係を越えて、「共に何かを作り上げる仲間」という関係を築き、一緒に文化・芸術を盛り上げていくことを目的に2019年より始まったプロジェクトです。第1弾は「国立西洋美術館開館60周年記念事業 クロード・モネ《睡蓮、柳の反映》デジタル推定復元プロジェクト」、第2弾は「国立工芸館 石川移転開館記念事業 12人の工芸・美術作家による新作制作プロジェクト」を実施しました。 ※以下、メディア関係者限定の特記情報です。個人のSNS等での情報公開はご遠慮ください。
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