まだまだ世界的なコロナ禍の収束が見えない2021年だったが、自動車業界は意欲的にニューモデルを投入してきた。
2021年は「電動化元年」と言ってもいい、変革の時だったと言えるだろう。国内外メーカーは電動化に向けた中期的計画を示し、ピュアEVのみならず、ハイブリッド車やPHEVの投入に向けた動きも大きく動き出した。
2022年はどうなるだろうか? 電動化に向けた動きはますます加速することは間違いないが、一方で既存モデルのモデルチェンジも相次いで計画されている。
2022年に登場が計画されるニューモデルをカレンダー形式で完全網羅して紹介! まずは1月〜6月に登場が目される注目車たちをチェック!
※本稿は2021年12月のものです文・予想CG/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部 ほか初出:『ベストカー』2022年1月26日号
【画像ギャラリー】本文では載せ切れなかった画像も多数掲載 今年の新型戦線を賑わすモデルたちをギャラリーでチェック!(37枚)画像ギャラリー■1月
●トヨタ ノア&ヴォクシー……1月13日発表! 新ミニバンの定番
2021年12月9日よりすでに予約受注を開始した新型ノア&ヴォクシー。正式発表は2022年1月13日に決定した。
当初は車種整理の観点からノアに車名が統一されるとの動きもあったが、最終的にはヴォクシーの名称も残ることとなった。ただし、ノアには標準タイプとエアロタイプが設定されるのに対し、ヴォクシーはエアロタイプのみで標準タイプの設定はなく、グレード展開は絞られる。
車体サイズはこれまでの全幅1695mm(標準タイプ)から拡大され、全グレードで3ナンバーサイズとなるのがポイントだ。
すでにフロントマスクの一部が公開されているが、これまでスクープでお伝えしてきたデザインが酷似していたことがおわかりいただけるだろう。さらに独自に、新たに未公開のリアデザインも判明。このページでお伝えしているとおりである。
ガソリンエンジン搭載車は2L NAで、ハイブリッドは1.8Lエンジンというのは現行型と同じだが、細部のブラッシュアップにより燃費性能は引き上げられている。
トピックとしては、これまでFFのみの設定だったハイブリッドに、後輪をモーター駆動する4WD、E-Fourが設定されることが挙げられる。ハイブリッドの4WDは22万円アップの価格設定。FFモデルには用意される8人乗りは設定されず、7人乗り仕様のみとなる。
一方ガソリンエンジンモデルの4WDには8人乗りの設定もある。この8人乗り仕様は多くのグレードに設定されており、同グレードにおける7人乗り仕様と同価格となっている。
すでに明らかになった価格は別表のとおりだが、ボトムのノアX(FF)が267万円からとなり、現行型に対し12万円程度ボトムアップする。ヴォクシーは前述のようにエアロタイプのみの設定となっているが、ノアの相当グレードに対し7万円のプラスとなっている。
●日産 フェアレディZ……ついに1月国内で正式発表!
2021年8月18日、ニューヨークでワールドプレミアされた新型フェアレディZだが、いよいよ2022年1月14日、東京オートサロンの場にて国内向けモデルが発表される。
細かいことはいまさら言うまでもないだろう。待望の新型Zが、ついにデビューするのだから、なによりもその事実に感謝するほかはない。
全幅1845mm、全高1315mmは現行型フェアレディZと変わらないものの、全長は120mm長い4380mmで、伸びやかなフロントノーズがS30型初代フェアレディZのイメージを彷彿とさせる。
ホイールベースは2550mmと、現行型Zと同寸で、プラットフォームは現行型Zをベースとしているが、剛性など大幅に改良されており、特にリア回りなどは変更点が多い。サスペンションセッティングはバネ、ダンパーのみならずアライメントに至るまで大きくアップデートされている。
エンジンはV6、3Lツインターボで最高出力405ps、最大トルク48.4kgmを発揮。これはスカイライン400Rと同じだが、新型Zではスカイラインにはない3ペダルの6MTが組み合わされるのがトピックス。ATは新開発の9速が搭載されている。
液晶パネルを大胆に用いたインパネなど、インテリアも現代的。新型Z、早く試乗したい!
■日産 フェアレディZ 主要諸元(北米向け正式発表モデル)・全長×全幅×全高:4379×1844×1316mm・車両重量:─・エンジン:V型6気筒DOHCツインターボ VR30DDTT・総排気量:2997cc・最高出力:400hp(405ps)・最大トルク:350lb-ft(48.4kgm)/5600rpm・トランスミッション:6MT/9AT・サスペンション F/R:ダブルウイッシュボーン/マルチリンク・タイヤサイズ:F:255/40R19、R:275/35R19・予想価格:450万~580万円
●レクサス LX600……超豪華なへビーデューティクロカン
レクサスのフラッグシップSUV『LX』はランドクルーザーのレクサスバージョンだ。現行型の『LX570』から、新型は『LX600』へと進化して2022年1月国内デビューする。
ラダーフレームの車体構造をはじめ、メカニカル部分は新型ランクル300のガソリンエンジンモデルをベースとする。
3.5L、V6ターボは最高出力415ps、最大トルク66.3kgmを発揮。10速ATが組み合わされ、もちろん副変速機を備えた4WDシステムもランクル譲りの超本格派だ。
レクサスのフラッグシップらしく、後席を独立2シーターとした4人乗り『EXECTIVE』が設定されるのがLX600ならではのポイントだ。
■3月
●マツダ MX-30 PHEV&ハイブリッド……マツダが目指す「カーボンニュートラル」への回答
MX-30は、日本では2020年10月にマイルドハイブリッドモデルの販売を開始し、2021年1月にBEVを追加。そして2022年3月にPHEVとハイブリッドを追加する。
MX-30のPHEVは、シリーズハイブリッドで、発電用エンジンとして300~400ccのマツダの伝家の宝刀、ロータリーエンジンを採用するのが最大のトピックだ。
スムーズな回転フィールのロータリーだけに静粛性、質感の高さに期待がかかる。
価格は370万~450万円程度になると予想。
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