多くの人が在宅勤務を余儀なくされる中、Microsoftは「Windows 10」のバグによって、「Office 365」や「Microsoft Teams」「Outlook」などの重要な仕事用アプリがインターネットにアクセスできない場合があると警告した。
インターネットの接続不具合を引き起こすこのWindows 10のバグは、厄介なタイミングで発生した。おそらく、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受けてリモートワークをしている世界中の多数の労働者を悩ませているはずだ。
「Windows 10」次期機能アップデート「バージョン2004」では何が変わるのかこれらの労働者の多くは「Windows 10」搭載PCを使用しており、仮想プライベートネットワーク(VPN)接続でリモートから作業リソースにアクセスしている。また、多くの労働者がOffice 365やMicrosoft Teams、「Internet Explorer」、OutlookといったMicrosoftの生産性アプリを仕事で利用している。
しかし、米国時間2月27日の累積的な更新プログラム「KB4535996」(または、その後の3つの累積的な更新プログラムのいずれか)を適用済みのすべてのバージョンのWindows 10に影響するバグにより、これらの中核的な生産性アプリがインターネットに接続できない場合がある。
Microsoftは、「特に仮想プライベートネットワーク(VPN)で、手動または自動設定のプロキシを使用するデバイスでは、通知領域のネットワーク接続状態インジケーター(NCSI)に、『接続がありません』または『制限付きインターネットアクセス』といったメッセージが表示される可能性がある。これは、VPNに接続したときやVPNから切断したとき、または、それら2つの間で状態を変更した後で発生する可能性がある」と説明している。
「WinHTTP」や「WinInet」を利用してインターネット接続しているアプリにも影響し、そうしたアプリにはMicrosoft Teams、Microsoft Office、Office365、Outlook、Internet Explorer 11、一部バージョンのMicrosoft Edgeが含まれるが、これに限定されるわけではないという。
Microsoftによると、Windows 10ユーザーは「デバイスを再起動することで問題を軽減できる可能性がある」という。しかし、再起動は生産性を低下させ、フラストレーションの原因にもなるだろう。
Microsoftはこのバグを深刻な問題とみなしているようで、「4月上旬」に定例外アップデートをリリースする計画だ。この更新プログラムは、「Microsoft Update Catalog」でのみ提供される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。