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2021年1月13日 11:58
サイバーソリューションズ株式会社は13日、同社のクラウドメールサービス、クラウドメールセキュリティサービスに実装している添付ファイル分離配送機能を強化すると発表した。2月1日より、パスワード通知メールの別経路での配送を開始する。
機密ファイルなどをメールでやり取りする場合、パスワード付きzipファイルを送り、その後、パスワードを同一経路で送る方法(PPAP)が多く用いられているものの、2020年11月、「セキュリティ対策や受け取り側の利便性の観点から適切ではない」との理由から、内閣府と内閣官房では利用を撤廃することを発表。それに伴って、その他の省庁や自治体はもちろんのこと、民間企業においても、PPAP方式でのファイル送付を取りやめる動きが見られているという。
サイバーソリューションズではこの代替として、メールに添付して送信されたファイルがクラウドストレージに自動保存され、ファイルのダウンロードURLが受信者に送られる「添付ファイル分離配送機能」によるファイルの送付方法を推奨しており、今回はこのセキュリティを強化するため、同社の提供しているクラウドメール、クラウドメールセキュリティサービスをアップデートした。
具体的には、添付ファイル分離配送機能を利用した際に送られるパスワード通知のメールのみを、通常メールとは別の経路で配送するサービスを開始する。別経路で配送されるパスワード通知メールについては、送信元のIPアドレスが通常メールとは異なるほか、配送時のパスワード通知メールからは経路分離前の経路情報が削除される。
対応するサービスは、Microsoft 365/Google Workspaceのメールセキュリティ強化サービス「Cloud Mail SECURITYSUITE」、クラウド型メールセキュリティサービス「MAILGATES Σ」、クラウド型メールサービス「CYBERMAIL Σ」の3つ。
なお、こうした仕組みは、添付ファイル分離配送機能での標準仕様として提供され、Microsoft 365やGoogle Workspaceなどにアドオンして利用することも可能とした。また今後は、こうした機能以外にも、PPAP方式のリスクを低減するトータルソリューションの展開を視野に入れているとのこと。