Microsoftは、Officeアプリなどを提供するクラウドサービス「Microsoft 365」のウェブアプリにおいて、「Internet Explorer 11」(IE11)のサポートが8月17日に終了すると改めて注意を喚起した。
Microsoftは2月にも、8月17日以降は主なOfficeアプリでIE 11のサポート水準を引き下げると警告していた。同社がMicrosoft 365やOffice 365のIE11に対するサポートを終了すると最初に発表したのは2020年8月17日のことだ。
最新のメッセージでは、「2021年8月17日以降、Microsoft 365のアプリとサービスではInternet Explorer 11(IE11)はサポートされない。これにより、ユーザーの利用体験が劣化したり、アプリやサービスに接続できなくなったりする可能性がある。これらのアプリやサービスは、円滑なサポート終了を実現するために、数週間から数カ月掛けて段階的に廃止される。廃止までのスケジュールはアプリやサービスによって異なる」と説明している。
「2021年8月17日以降は、IE11からMicrosoft 365のアプリやサービスにアクセスする際に問題が発生してもサポートを受けることはできない。また、新しい機能が追加されることはなく、アプリやサービスの終了に向けて、日常的な利用体験が徐々に悪化する可能性がある」(同)
これとは別に、Windows 10の多くのバージョンでは、2022年6月15日にIEのサポートが終了する。Microsoftは顧客に対して、Chromiumベースの「Microsoft Edge」に移行するよう呼びかけている。
また同社はブログ記事の追記で、「Outlook Web App」ユーザーに対して、アカウントの種類(Active Account Directory(AAD)を使用しているか、Microsoftアカウントを使用しているか)によってサポート終了後の影響が異なると述べている。
同社は「AADアカウントでログインしているユーザーは、引き続きOWAの全機能を利用できるが、2021年8月11日以降は新機能を利用することはできない。一方、Microsoftアカウント(MSA)でログインしているユーザーは、『Outlook Web App Light』にリダイレクトされる」と説明している。
また、「SharePoint」の「エクスプローラーで開く」や「ファイルエクスプローラーで表示」などの操作でドキュメントライブラリーにアクセスする機能についても変更がある。
Microsoftは「混乱を避けるため、IE11でドキュメントライブラリーを参照する機能については当面利用できるようにする。これらの機能はメンテナンスモードにとどまり、今後は開発の対象にならない」と述べている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。