三井住友銀行は勘定系システムを刷新し、新システムの稼働を5月から開始した。構築を手掛けたNECが5月11日に発表した。
新たな勘定系システムは、メインフレームやストレージに既存システムの後継機を採用し、最新のハードウェアに刷新する形で構築された。システム移行時の互換性を確保することで安全、確実なシステム移行を実現すると同時に、今後の銀行取引量の増加に柔軟に対応する処理性能の向上、高い拡張性による長期稼動なども実現している。
採用されたのは、NECのメインフレームであるACOSシリーズ最新型「i-PX9800/A100」。ストレージにはACOSシリーズ専用ストレージ「iStorage A5000」が用いられている。それぞれの特徴は以下の通り。
i-PX9800/A100
iStorage A5000
三井住友銀行システム担当役員は、以下のようにコメントしている。
「今回の勘定系システムの刷新にあたり、NECの最新システムを利用することで今後10年にわたって業務の根幹をなすシステム基盤を固めることができました。機器更改が一段落することから、今後はアジア、リテール、決済といった当行の戦略分野へのシステム投資にとどまらず、デジタルイノベーションなどを活用したさらなる先進的な商品やサービスをお客さまにご提供してまいります」