2021年8月12日 05時00分 (8月12日 05時00分更新)
パラリンピック・リオ大会の車いすバスケでゴールを狙う日本の選手(左手前)=2016年9月(共同)
東京五輪が終わったのもつかの間、今度はパラリンピックが二十四日に開幕する。世界中からさまざまな障害がある選手が参加するパラは、五輪以上に多様性や共生といったテーマを深く考える機会になる。ただ、新型コロナウイルスの感染は拡大する一方。観客の有無などがどうなるのか考えた。 (木原育子、榊原崇仁)多様性と共生 考える機会
「すごく楽しみ。感染者が増えても五輪はやったのだから、パラを中止する理由はない」。五輪同様、パラでも開閉会式の会場になる国立競技場(東京都新宿区)近くにある五輪マークのモニュメント。十日に訪れると、五輪が閉幕したのに記念撮影をする人が絶えず、息子夫婦らと一緒にいた都内の女性(78)はこう言い切った。 パラへの思いはさまざま。日本でIT企業を経営するベトナム人男性(33)は「母国でも爆発的に感染者が増え、五輪の報道は少なかった」と振り返りつつ、「パラだけあきらめたら批判されるだろう」と話す。 タクシー会社で内勤をしている男性(34)は「五輪では選手の送迎をした運転手もいて、感染しないか気が気でなかった。ここまで状況が悪化した以上、パラも無観客でやるしかないのではないか」と語...中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。
会員登録するログインして続きを読む※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。
関連キーワード
おすすめ情報特報の新着
記事一覧プラス会員について
中日新聞から
リンク
サイトのご利用について
Copyright © The Chunichi Shimbun, All Rights Reserved.