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速報
2021年9月4日 05時00分 (9月4日 05時03分更新)老朽化が進む県庁舎東館=静岡市葵区で
県庁(静岡市葵区)の東館が老朽化しているため、県は新たな庁舎のあり方の検討に入った。新型コロナウイルス感染拡大を受けた働き方の変化や、デジタル化の進展、県の役割などを幅広く考慮し、新しい形を模索することにしている。 県庁舎は四棟からなり、最も古いのは県議会がある本館(一九三七年建設)。次いで知事部局などが入る東館(七〇年同)、健康福祉部やくらし環境部などが入る西館(七四年同)があり、県警本部などがある別館(九六年同)は比較的新しい。 本館は国有形文化財に指定されており、今後も保存していく方針だが、築五十一年の東館はあと十三年、西館は十八年程度で建て替えが必要になる。設計や移転準備なども含めると建設に五年はかかるとみられ、方向性を検討する必要が出てきた。 県は三日、篠原清志戦略監をトップに、関連部局からなる「次世代県庁検討プロジェクトチーム(PT)」初会合を開催。担当者からは、デジタル化の進展で、各手続きがオンライン化されて来庁者が減り、テレワークによって会議室や執務室も現状ほど必要なくなることなどが報告された。 篠原戦略監は「現在と同規模の本庁舎を静岡市内に置くということは前提とせず、進めてほしい。組織文化を変えていくことで、県民サービスをどう提供するか、柔軟な発想が必要だ」と述べた。遅くとも本年度末に県としての方向性をまとめ、県民や有識者の意見も聞く予定。 (大杉はるか)関連キーワード
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